![]()
27日 11:00 会議棟609号
デジタル化の申し子が最新動画機能を斬る
鹿野 宏 ㈱エルエービー 代表
WEB
2000年には、すでに仕事のデジタル化率100%。ワンショットタイプの一眼デジカメからハイエンドバックまで、黎明期の機種から最新鋭機まで歴史を追って全機種熟知するデジタル化の申し子。その厳しい眼でブームの動画機能にメスを入れる。

主要カメラ雑誌の記者で構成されるカメラ記者クラブの企画による公開セミナーは、どなたでも受講できます。
写真をムービーのように撮って編集も難しくないうえ仕事は増える
一眼レフムービーは、皆さんが思っているほど敷居が高いものではありません。従来のムービーのように、カメラや照明機材などに大きなコストがかかるようなこともありません。鹿野氏は2年前、EOS 7Dをきっかけに一眼レフムービーを導入しました。現在では、写真オンリーの仕事は縮小傾向にあり、新規の仕事はほとんどが動画なのだそうです。
鹿野氏の撮影スタイルは、動画を撮るというよりも、写真が動いているというイメージを大切にするところ。映画やテレビのカメラマンになるのではありません。これまでポートレートを綺麗に撮るために努力してきた部分(スキル)を最大限に活かし、その照明の中で人物が語り始めれば良いのだと考えています。動画は(フォーマットのサイズが)大きくてもフルHDです。これは長辺が1,980ピクセルしかありません。画素数でいうと207万画素です。ちなみに、ふだん鹿野氏が採用しているHDは92万画素。したがってレンズは、解像感では無く、階調感が重要だと鹿野氏は言います。さらにピント送りをスムースにするためピントリングが滑らかであること、ばかしを美しく演出するため絞りの形状が綺麗であること、ピントがピーキーであること、F値が明るいことなどが要求されます。
さて、音声は、スチルカメラマンにとって高い壁となります。「音」は仕上がりを大きく左右します。良い映像が出来上がっても音声が悪かったら8割評価が落ち、いっぽう普通の映像に綺麗な音声、マッチした音楽、効果音が加わったら200パーセント増しの評価を得られると鹿野氏は言います。したがって、これから動画を始めるスチルカメラマンは、 「新規に」学習するしかありません。手に余るのであればプロにお願いした方が良いかも知れません。ですが、頑張れば「そこそこ」の音声を取り込むことが可能になります。提供したい商品の価格との兼ね合いもあるでしょう。
仕事はあらゆる場所に存在する、と鹿野氏は言います。インターネット、デジタルサイネージ、社内教育ビデオなどなど。「作りたいけど、従来型のビデオ制作会社に依頼して100万円なんてかけられない」というクライアントを鹿野氏は狙っています。最小限の機材とスタッフで撮影できる一眼レフムービーは、スチル撮影を生業としてやってきた皆さんにとって、大きな武器となり得ます。
学校アルバムも紙媒体だけではなくなっていくでしょう。パーソナルキーを持った卒業生だけがアクセスできるウェブコンテンツには、アルバムに入りきらない魅力的な映像、それに体育祭や文化祭、遠足や修学旅行の 「動画」、さらには 「卒業生の声」があふれている。そんな時代がいずれやってきます。鹿野氏のセミナーを聴き、まずは始めてみませんか。


